世界で最も謎めいたチーズ。スイス人イチ押しの「アッペンツェル」の魅力
今宵も奥深く濃密なチーズの世界へ、ようこそお越しくださいました。
この時間は、普段聞きたいけど聞けないチーズの素朴な疑問をわたくし、DJゴーダが丁寧にご説明いたします。
本日もチーズラヴァーの皆さんよりたくさんのお便りを頂いております…。
それでは早速、本日のお題に参りましょう。
世界で最も謎めいたチーズ。スイス人イチ押しの「アッペンツェル」の魅力
チーズラヴァーズの皆さん、こんばんは! 今宵も始まりました「Cheese FM」のお時間です。
最近すっかり温かくなってきましたよね。コートを脱いで外を歩くのが、とにかく気持ちいい!散歩してると、ふとした瞬間に花のいい香りがふわっとしてきて、「あ、春が来たなぁ」って感じます。梅や桃がちらほらと咲いている様子を見ると、桜の開花が今から楽しみです。しばらく行けてなかったので、今年こそ花見に行くのが目標です!
実は、最近スイスから日本にインターンシップに来ている女性と知り合う機会がありました! 彼女はとてもチーズに詳しくて、いろいろ話を聞いてみたところ、スイスの人たちは「アッペンツェル」というチーズを本当によく食べるそうなんです。
ラヴァーズの皆さんは、アッペンツェルってご存じですか?
彼女いわく、スイスの家庭の冷蔵庫には欠かさず入っているほど、現地では定番中の定番。ですが、実はこのチーズ、世界で最も「謎に包まれている」と言われているんです!今日はそんな不思議なアッペンツェルについて、お話していきたいと思います。
アッペンツェルとは
さて、アッペンツェルとは一体どんなチーズなのでしょうか?
アッペンツェルはスイス北東部のアッペンツェル地方で作られている、伝統的なハードタイプのチーズ。その歴史は驚くほど長く、1282年の古文書にすでにその名が記されているほどで、700年以上にわたりスイスの人々に愛され続けてきました。
スイス人の彼女が「どの家庭の冷蔵庫にもある」と話してくれたのも納得の、まさに歴史に裏打ちされた国民的チーズなんですね!

製法にも非常に厳しいこだわりがあり、原料は添加物を一切含まない100%の生乳のみを使用しています。さらに、牛たちには発酵飼料を一切与えず、豊かな自然の中で新鮮な草やハーブだけを食べて育った牛の乳に限定するという、徹底した品質管理が守られています。
そして「謎に包まれている」と言われる理由は、その熟成方法。
アッペンツェルは特別なハーブブレンドを使った「秘伝のハーブ液」で、チーズ表面を何度も磨き上げて熟成をしてきます。この秘伝のハーブ液、驚くべきことに正確な配合を知っているのは世界でわずか数名だそう。約25種類ものハーブ・根・花・種などが含まれているとされていますが、具体的な原材料は一切明かされていません。
まさに謎に包まれていますね…。ミステリアスな魅力があります。
ラベルの色で選ぶ、3つの熟成度
そんな謎に満ちたアッペンツェルですが、実際に手に取る際に注目してほしいのが、ラベルの色!これは熟成期間や味わいの強さを示すガイドラインになっていて、好みに合わせて熟成度や味わいを選べるようになっているんですよ!
まず、銀色のラベルが目印の「クラシック」は、3ヶ月以上じっくりと熟成されたタイプ。 味わいは比較的マイルドで親しみやすいのですが、アッペンツェルならではのスパイシーな風味がふんわりと優しく香るのが特徴です。
初めてアッペンツェルを食べるラヴァーズには、ぴったりの入門編ですね!
さらに熟成が進んだ「スールショワ」は、華やかな金色のラベルが目印。
熟成期間は4ヶ月から6ヶ月ほどで、より力強いコクと芳醇な香りがぐっと際立ってきます。非常にスパイシーで香り高いため、お酒とのペアリングを楽しみたい方にもおすすめ。
そして、スイス人の彼女が「これが一番!」と熱を込めて教えてくれたのが、黒いラベルの「エクストラ」。
6ヶ月以上の長期熟成を経て、非常にシャープで濃厚な、まさに通好みの力強い風味に仕上がっています。アッペンツェルが持つミステリアスな魅力を、最もダイレクトに感じられる最高峰のグレード!
暮らしの中で足しむアッペンツェル
スイス現地での食べ方に倣ってみましょう!

アッペンツェルは非常に溶けやすいため、現地の家庭では茹でたじゃがいもの上にスライスして乗せ、余熱でとろりと溶かして食べるのが定番。
アッペンツェル特有の強い香りが湯気とともに立ち上がり、最高のご馳走になりますよ!また、チーズフォンデュの「隠し味」としても非常に優秀で、いつものチーズに少し加えるだけで、驚くほど香りが華やかになり、奥行きのある大人の味わいに変化します。
お酒とのペアリングは、アッペンツェルの個性に負けない「力強いもの」を選ぶのが本場流!
ワインを合わせるなら、スイス産のシャスラのようなキリッとした酸味のある白や、ベリー系の香りが豊かなフルーティーな赤がよく合います。
また、意外かもしれませんが、実は地ビールとの相性も抜群!濃厚なコクに負けない、ホップの効いたクラフトビールを合わせるのが「通」の楽しみ方だそう。
さて、今晩の「Cheese FM」はここまで!
アッペンツェル……、知れば知るほど不思議な魅力を感じるチーズでした。私も熟成違いの3種類を一度に食べてみたいものです。日本ではなかなかレアなチーズなので、気になったラヴァーズはチーズ専門店に行ってみるといいと思います。
それではまた来月! See you again!!それではまた来月! See you again!!
