チェダーとゴーダの違いとは?製法が生む対照的な味わいを解説
今宵も奥深く濃密なチーズの世界へ、ようこそお越しくださいました。
この時間は、普段聞きたいけど聞けないチーズの素朴な疑問をわたくし、DJゴーダが丁寧にご説明いたします。
本日もチーズラヴァーの皆さんよりたくさんのお便りを頂いております…。
それでは早速、本日のお題に参りましょう。
チェダーとゴーダの違いとは?製法が生む対照的な味わいを解説
ラジオネーム "残業帰りの寄り道部" さんからのお便りです。
「チェダーチーズとゴーダチーズって、日本でもなじみがあるチーズですけど、チーズの見た目も味わいも似ているような気がするのですが気のせいでしょうか? 具体的に何がどう違うんでしょうか?」
チーズラヴァーズの皆さん、こんばんは! 今宵も始まりました「Cheese FM」のお時間です。
今年の夏は本当に雨の日が多かったですね。私が地方に出かけるたびに台風情報がついてまわり、無事に帰れるのかどうかヒヤヒヤしました。シルバーウィークも関東はほぼ雨の日でしたね~。でもその分、お買い物をしたり、ランチに出かけたり、雨の日ならではの楽しみ方ができた気がします。これから気温も下がってきて過ごしやすい気候になってくれれば、紅葉狩りなどのお出かけも楽しめそうです!
さてお便りにある「チェダーチーズ」と「ゴーダチーズ」。
どちらも日本でよく知られている定番チーズで、たしかに似た者同士に見えますよね。上の写真を見て、チェダーチーズなのかゴーダチーズなのかを判別できる人は相当なチーズラヴァーだと思います。
似ている2つのチーズですが、実は全然違うチーズです!
今夜はその違いを、じっくりと掘り下げていきたいと思います!
発祥地の違い

チェダーチーズはイギリス・サマセット州にある「チェダー」という村が発祥。今では全世界で作られているチェダーチーズですが、最初は「ファームハウスチェダー」といって、写真のようにリンドのある円柱形のチーズだったんです。
一方のゴーダチーズは、オランダの都市「ゴーダ」が発祥! 海を挟んだお隣同士の国で生まれた2つのチーズですが、その製法は驚くほど対照的な方向に進化していきました。
製法の違いが生む、味わいの真逆な個性
チェダーチーズとゴーダチーズで最も異なるのは、それぞれの作り方にあります。
チェダーチーズの最大の特徴はチェダリングという工程。カードをブロック状に切って積み重ね、何度も反転させながらホエイ(チーズの水分)をじっくり排出させていきます。この間、チーズのなかに生きる乳酸菌が乳糖を分解し続けるため、酸度が下がります。
この工程を挟むことによって、チェダーチーズのシャープな酸味・強い旨味・ときにはボロッと崩れるような食感が生み出されます。
一方ゴーダチーズは、細かく切ったチーズの水分を抜いて、そこに温水を加える「ウォッシュドカード製法」が特徴。この工程でチーズに含まれる糖が水に溶け出して洗い流されるため、乳酸菌が発酵に使う"エサ"そのものが減り、酸がそれほど作られません(=酸味が少ない!)。
結果、ミルキーで穏やかな甘み、クセの少ないマイルドな風味に仕上がるというわけです!
つまりチェダーチーズは酸を増やす作り方、ゴーダチーズは酸を減らす作り方でできている、真逆のアプローチが2つの味わいの違いの根本にあるんです!
同じセミハードチーズというカテゴリーに入っていても、たどっている道筋がまったく逆だったとは、なんだか面白いですよね。
見た目・使い分けの違い
似ているように見えて、実は色も結構違うんですよ!
チェダーチーズには着色していないホワイトチェダーと、アナトー色素で着色したレッドチェダーがあります。流通しているものの多くはレッドチェダーなので、我々にとってオレンジ色のチェダーは馴染み深いんですね~。
一方でゴーダチーズは自然な黄色ですね。ただ、季節によって食べる餌でミルクの色合いが変わるので、ゴーダチーズもチェダーチーズと同様に着色されている場合もあります。
使い方にも個性が出ます。チェダーチーズはしっかりとした酸味と旨味があるので、ハンバーガーやマカロニ&チーズなど、主張の強い料理と合わせるのがおすすめ。一方ゴーダチーズはクセが少なく主張しすぎないぶん、そのままおつまみとして食べても、料理に混ぜ込んでも自然に馴染む万能さが魅力です。
さて、今晩の「Cheese FM」はここまで!
なんとなく似ている、で済ませていたチェダーチーズとゴーダチーズですが、製法から味わいまで、実はこんなにも対照的な個性を持ったチーズだったんですね。
今度スーパーでこの2つを見かけたら、ぜひ味わいの違いを意識しながら食べ比べてみてください。
それではまた来月! See you again!!
