チーズの素朴な疑問をDJゴーダが丁寧にご説明。CHEESE FM 34.1MHz

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チーズラヴァーの皆さん、“CHEESE FM”のお時間です。
今宵も奥深く濃密なチーズの世界へ、ようこそお越しくださいました。
この時間は、普段聞きたいけど聞けないチーズの素朴な疑問を
わたくし、DJゴーダが丁寧にご説明いたします。
本日もチーズラヴァーの皆さんよりたくさんのお便りを頂いております…。
それでは早速、本日のお題に参りましょう。

CHEESE FM

Q:DOP(原産地呼称保護制度)とは?

ラジオネーム"1日3軒スーパーを巡る主婦さん"さんからのお便りです。

「DJゴーダさん、こんばんは。スーパーで売っているイタリア産チーズのパッケージに赤いマークが付いているのが気になったのですが、これは何のマークでしょうか? 教えていただけると幸いです。」

DOP-IGP logo

お便りありがとうございます。
チーズのパッケージについているマークは「DOP」というチーズの品質を保証する認証マークですね。輸入品のナチュラルチーズに付いていることがありますので、見たことがあるというラヴァーズも多いと思います。
それでは今回はDOPについてお話していきましょう。
説明が少し多いかもしれませんが、古くから作られている歴史あるチーズを選ぶ基準にもなることですので、ぜひ寝ないで聞いてくださいね!

DOPとは

DOPとは"Denominazione di Origine Protetta"というイタリア語の頭文字をとったもので、日本語では「原産地呼称保護制度」と訳されます。
これは特定の地域で決められた伝統的な生産方法を厳守してつくられた食品・農産物を守るためのEU(欧州連合)の制度で、決められた製造方法の厳守はもちろんですが、その製品がその土地の気候風土を反映した風味や品質であると認められたものだけがこのDOPマークをつけることが許されています。

例えば、皆さんが大好きなモッツァレラチーズ。
イタリアで作ったモッツァレラも、日本で作ったモッツァレラもモッツァレラチーズと呼びますよね?
これはモッツァレラチーズがDOPではないため、全世界のどこで作ってもモッツァレラチーズと呼ぶことができます。
しかしイタリアの指定された場所で作られる"モッツァレラ・ディ・ブッファラ・カンパーナ"という水牛のモッツァレラチーズはDOPの対象なので、それはそれは厳しい基準をクリアした商品でないと"モッツァレラ・ディ・ブッファラ・カンパーナ"という名前を使用できません。

Mozzarella-Bufala

つまり、DOPチーズはEUが認める「ご当地チーズ」ということです!
特別チーズの知識がない人でも地域が認めたご当地チーズを購入することができる制度ということですね。
ちなみに英語だと"Protected Designation of Origin"と言われるので、頭文字をとって「PDO」と呼びます。フランス語だと"Appellation d'Origine Protégée"なので「AOP」ですね。
同じ認証を指していても国によって呼び方が変わるところにヨーロッパらしさを感じるのは私だけでしょうか?

その他の認証制度

これは参考程度に知ってもらえればいいのですが、EUには他にもDOPに似た認証制度がいくつかあります。せっかくですので、IGPとSTGもご紹介しましょう!

IGP_logo IGP (Indicazione Geografica Protetta)
これは日本語で訳すと「地理的表示保護」です。特定地域で栽培・飼育・収穫された農産物が、 加工されて製品となる際に、少なくともひとつの工程が特定された地域で行われたことを 示す認証です。

STG_logo.jpg STG (Specialita Tradizionale Garantita)
これは「伝統特産品保証」です。産地は限定されてなく、伝統的な原材料や加工法で 作られた製品であることを示す認証です。

簡単な説明だけですが、これだけでもDOPが厳しい条件であることがわかってもらえたと思います。

イタリアのDOPチーズ

ところで、皆さんはイタリアには何種類のDOPチーズがあると思いますか?
答えはすぐに言いますが、クイズ形式にしてみましょう。

① 24種類 ②38種類 ③55種類

さて、どれが正解かわかりますか?
イタリアはEUで最も原産地呼称保護制度製品が多い国であることがヒントですが、答えを言います!
正解は③の55種類です! 55種類と聞いて、皆さんはどう思うでしょうか?
私は単純に多いなと常々思っています。イタリアには500種類以上のチーズがあると言われていますが、使用される原材料、作られる地域、製法が厳密に定められているチーズが55種類もあるって...イタリアは本当にチーズの宝庫だと改めて感心しました。

さてチーズの品質保証制度についてお話したところで、お別れのお時間となってしまいました。
EUの生産者がいかに誇りを持って製品を作っているか、DOPやIGP/STGの説明でわかっていただけたと思います。
今回の説明でDOPチーズ買ってみようかなと思ったラヴァーズの皆さん、すぐにスーパーにGOです‼
冗談はさておき、次回はイタリアのDOPチーズからいくつかのチーズをご紹介したいと思います。
それではまた次回お会いしましょう。See you again!!

2021年6月8日

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