1. HOME
  2. Topics
  3. CHEESE FM
  4. 日本のプロセスチーズについて語る!(1)

日本のプロセスチーズについて語る!(1)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
チーズラヴァーの皆さん、“CHEESE FM”のお時間です。
今宵も奥深く濃密なチーズの世界へ、ようこそお越しくださいました。
この時間は、普段聞きたいけど聞けないチーズの素朴な疑問をわたくし、DJゴーダが丁寧にご説明いたします。
本日もチーズラヴァーの皆さんよりたくさんのお便りを頂いております…。
それでは早速、本日のお題に参りましょう。

日本のプロセスチーズについて語る!(1)

ラジオネーム "カモミールの女王さん" さんからのお便りです。

「チーズラヴァーを名乗り始めた主婦です。最近になってナチュラルチーズを食べるようになったのですが、日本ではプロセスチーズの方がメジャーな気がします。違いもよくわからないので詳しくお話聞きたいです」

新米チーズラヴァーさん、お便りありがとうございます。
濃密で魅惑的なチーズの世界へようこそ足を踏み入れてくださいました。
今回は「プロセスチーズ」についてのお便りということで…なるほど、プロセスチーズの方が日本で認知されているんじゃないかと感じたということですね。

私も子どもの頃は“チーズ”と言えばベビーチーズとかプロセスのスライスチーズでした。シュレッドチーズは冷凍のピザで食べていましたが、その当時はチーズに種類があることすら知らずに食べていました。
ナチュラルチーズなのかプロセスチーズなのか知らずに食べている人も実は多いのではないでしょうか?

では実際に日本ではどちらのチーズがより多く消費されているか、データを使って日本のチーズ個人消費量を比べてみましょう。
うーんと……、日本におけるナチュラルチーズの個人消費量は1年間で約21万トン、そしてプロセスチーズは約14万トンという結果ですね。
投稿者さんの予想とは反して、ナチュラルチーズの方が約7トンも消費量が多い結果でした!

ナチュラルチーズの消費がより多い日本でしたが、海外のチーズ市場と比較すると日本はプロセスチーズの消費の比重が高いんです。
1人当たりで考えると、日本人は諸外国のラヴァーズよりも多くプロセスチーズを食べているということになります。
そうなると投稿者さんの“日本ではプロセスチーズの方がメジャーである”という認識はあながち間違っていないことになりますが、これはなぜでしょうか?

これはですね…、日本のチーズ史を紐解いていくとその理由がわかるようになっています。
ちょっとドキュメンタリーみたいな話になってきましたが、前置きはここまでにして今回は“プロセスチーズ”について…特に日本でプロセスチーズが普及した理由を日本チーズ史と絡めながらお話していきましょう!

プロセスチーズとは

日本チーズ史に触れる前に、まずはプロセスチーズに関して知っておく必要がありますね。
皆さんはプロセスチーズとナチュラルチーズの違いって説明できますか?
いきなり聞かれても直ぐに答えられる人はあまりいないと思いますので、ここで改めて説明します!

ナチュラルチーズ

プロセスチーズ

ナチュラルチーズは“牛乳を乳酸菌や酵素で固めて、染み出た水分(乳清)を除去したもの、またはそれを熟成させたもの“という定義です。
ナチュラルチーズはチーズの中に乳酸菌が生きているので、時間経過とともにチーズの風味や色合いが変化していくのが特徴ですね!
ラヴァーズなら周知の事実だと思いますけど、ナチュラルチーズにはブルーや白カビ等の種類に分かれています。

一方でプロセスチーズは1種類または数種類のナチュラルチーズを“乳化剤”という添加物を加えて加熱して混ぜ合わせます。そして混ぜたものを成型して固めたらプロセスチーズの出来上がりです。
加熱することによって乳酸菌が死滅するので、熟成が止まり保存性に優れたチーズになります。

つまりプロセスチーズはナチュラルチーズから作られていて、そもそもの原材料や作り方が違うんですね!
食べているチーズがどちらかわからなかったら、商品パッケージの表示をチェックしましょう。チーズであれば必ずナチュラルチーズかプロセスチーズか書いてあると思います。

日本のチーズ史

さてさてプロセスチーズについて確認をしたところで、話は日本のチーズ史に入っていきます。
こうして普通にお話ししてますが、まず日本にチーズの歴史って存在するの?って思いますよね。
ええ、実はバッチリ存在するんです。

日本に初めて乳製品が入ってきたのは539年の古墳時代。
現在の韓国の場所にあった百済という国から、乳製品の一種である「蘇」と「乳酪」が献上されました。
蘇とは牛乳を長時間煮詰めて成形したチーズに似ている乳製品であると言われています。 日本最古のチーズとも呼ばれていますね。気になる方は検索して見てください!

チーズ

平安時代になると日本でも蘇と乳酪が製造されるようになりますが、鎌倉時代以降は乳製品を食する文化が一旦途絶えてしまいます。そして時は過ぎ…、江戸時代から乳製品の製造が再開され、明治時代である1875年にはナチュラルチーズの製造がスタートします。

そして1934年(昭和9年)、冷蔵庫はなく輸送手段も確立されておらず、国民1人当たりのチーズ消費量は年間“2g”でした。現在と比較すると、当時チーズは全く普及していなかったんですね。それにしても2gって……、あまりにも少なすぎです。
日本でチーズを普及させるには、品質が安定し日持ちがするプロセスチーズが適しているのではないか?ということでプロセスチーズの製造が始まりました。
はじめはブロックタイプのプロセスチーズしかありませんでしたが、やがて6Pチーズやベビーチーズ、そしてスライス状になったものやフルーツが入ったもの等々、日本のプロセスチーズは独自の進化を遂げて、現在のように多く消費されるまでに至ったのです…。

……えーっと、日本のチーズ史なんて語れる場があまりないので意気揚々と話していたら、そろそろお別れのお時間になってしまいました。
次回は日本のプロセスチーズがどのような発展を遂げたのか、その豊富な種類や風味をご紹介していきたいと思います。
今週はちょっと難しい内容になってしまいましたけど、プロセスチーズまで語れてこそ真のチーズラヴァーだと思いますので、次回も懲りずにまた聞いてくださいね!
それでは今週のチーズFMはこの辺で! See you again!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

総合カタログ

総合カタログ、各種資料はこちらからご覧いただけます。

総合カタログはこちら

お問合せ

ご相談・お問合せは下記お問合せフォームより承っております。

お問合せはこちら