きつねうどん

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TRADITIONAL FOOD MANIA

グローバル化が進む現代だからこそ、根強く愛され続けているのは地元の郷土料理。
ほっとする家庭料理、ならわしとしての食事、季節を感じる食材etc...
各国各地の文化をのぞいて下さい。

きつねうどん

産地:大阪府
材料:うどん、油揚げ
投稿:大阪食品部員

きつねうどん

全国的に有名な油揚げがのった
"きつねうどん" は大阪発祥である

寒い時期に食べたくなるのがうどん。日本の伝統料理であるうどんは地域ごとに食べ方の特色がある。そんな数々のうどんの中でも甘く煮た油揚げがのった「きつねうどん」は特に有名で、好んで食べる人が多いのではないだろうか。このきつねうどんは大阪の南船場発祥の料理である。

きつねうどんが誕生したのは1893年頃。大阪の南船場にある老舗うどん屋で、うどんの付け合せとして稲荷寿司用の甘く煮た油揚げを提供したことが発祥とされている。初めはうどんと油揚げを別々に提供していたが、油揚げをうどんの中にいれて食べる客が多かったことから、現在のきつねうどんの形になった。

そもそも油揚げを何故きつねと呼ぶのか疑問に思ったことはないだろうか。その答えはきつねを信仰対象としている日本の歴史と深い繋がりがある。古くから日本では農耕をしており、穀物を食い荒らすネズミを好んで食べるきつねを崇めるようになった。きつねへのお供え物としてはじめはねずみを揚げたものを供えていたが、仏教の教えに従って殺生を避けるようになり、代わりに油揚げを供えるようになったという一説がある。またきつねの毛色と油揚げの色が似ていること、きつねの丸くなった姿が油揚げを連想させるなどと諸説あるが、きつねと油揚げには日本の古い歴史に由来する深い関係があった。

関西ではきつねうどんを別名「しのだうどん」とも呼ぶが、この呼び方にもきつねと深い関わりがある。大阪府和泉市葛の葉町に「信太森葛葉稲荷神社(しのだのもりくずのはいなりじんじゃ)」と呼ばれる神社がある。この神社がある土地は陰陽師として活躍した安倍晴明の母である白狐の葛乃葉と父である安部保名の出会いの場所として伝わっているため、白狐との縁が深い神社の名前からきつねうどんは「しのだうどん」とも呼ばれるようになった。

ちなみに油揚げがのった蕎麦を関東では「きつねそば」と呼ぶが、大阪にはきつねそばという料理は存在しない。油揚げがのった蕎麦を大阪では「たぬきそば」と呼んでいる。混乱しないように注文してほしい。

うどんのだし汁がよくからむコシのある麺が特徴

きつねうどん

きつねうどん発祥の店舗米とうどんが合体したおじやうどんという看板料理もある

きつねうどん

きつねうどんのはじまりは稲荷寿司用の油揚げをうどんと提供したことがきっかけ

きつねうどん
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