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アンティパストの魅惑とは?

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チーズラヴァーの皆さん、“CHEESE FM”のお時間です。
今宵も奥深く濃密なチーズの世界へ、ようこそお越しくださいました。
この時間は、普段聞きたいけど聞けないチーズの素朴な疑問をわたくし、DJゴーダが丁寧にご説明いたします。
本日もチーズラヴァーの皆さんよりたくさんのお便りを頂いております…。
それでは早速、本日のお題に参りましょう。

アンティパストの魅惑とは?

ラジオネーム "生プリン大福" さんからのお便りです。

「アンティパストが好きでいつもイタリアンで楽しんで食べています。チーズも含めて、アンティパストの紹介をお願いします♪」

イタリアン

チーズラヴァーズの皆さん、こんばんは~! 今宵も始まりました「Cheese FM」のお時間です。
4月に入って新生活が始まった方も多いと思いますが、あっという間に5月に突入してしまいましたね~。
GWですこし浮き立った心を落ち着けられたでしょうか? 5月病という言葉があるように、GWが明けて憂鬱な気持ちになってしまう方もいるかもしれませんね...。でも大丈夫!初夏を感じる素敵な美味しいものをたくさん食べて、気持ちをあげていきましょう!

さて、今回のお題はアンティパスト。う~ん、実にそそられる良いお題です。
アンティパストとは、イタリア語で"Anti(前)・Pasto(食事)"と意味するように、食事の最初に提供される「前菜」のことを指しています。
由緒正しいイタリアンでコースを頼むと必ずアンティパストが提供されますよね。
それは食事(コース)においてアンティパストが重要な役割を果たしているからで、アンティパストの色鮮やかな食材と塩味や酸味の利いた味付けで食欲を増進させて、後のメイン料理に期待を持たせる目的があるんですよ!
しかも調査したところ、イタリアでは地域によって提供されるアンティパストの食材に違いがあるそうなんです。これは興味深すぎる!!
...ということで、イタリアの地域ごとに提供されるアンティパストの種類をご紹介していきます!

北イタリア

北イタリアはアルプスと国境を接しているため、アジアーゴやフォンティーナ等の山のチーズが多く提供されます。ゴルゴンゾーラも北イタリア産のチーズなのでアンティパストとしての登場頻度は多いようですよ!

チーズ
チーズ

「モルタデッラ」という北イタリアのボローニャで作られているソーセージも有名ですね。豚のひき肉に"ラルデッロ"という角切りした豚の喉の脂身を加えて、ピスタチオやパプリカも風味付けとして混ぜられます。食欲をそそるピンク色の断面に脂身の白や香辛料の色が散りばめられていて、美しいですね!

モルタデッラ

モルタデッラ

玉ねぎのバルサミコ酢漬け

玉ねぎのバルサミコ酢漬け

揚げポレンタ

揚げポレンタ

あとは小さな玉ねぎのバルサミコ酢漬けや、粗めのトウモロコシの粉を練り上げた「ポレンタ」の揚げ物が知られています。ポレンタは北イタリア山間部の伝統料理で、沸騰したお湯にトウモロコシの粉をダマにならないように煮たお粥のような料理です。冷えて硬くなったポレンタを四角く成型して、フライドポテトのように揚げたものを楽しむアレンジもあります♪

中央イタリア

クロスティーニ

クロスティーニ

ペコリーノ・ロマーノ

ペコリーノ・ロマーノ

サラミ

サラミ

中央イタリアでは「クロスティーニ」という前菜が代表的です!
ブルスケッタとも似ているんですが、使用されるパンの種類が細めのバゲットであることがブルスケッタとの違いですね~。パテやタプナードというオリーブの実をペーストにした薬味を塗ったり、削ったペコリーノ・ロマーノをたっぷりとトッピングします♪
あとは肉類でいうと「サラミ」が多く提供されるようです。サラミはイタリア発祥のドライソーセージで、ひき肉に塩やスパイス、ラードや酒などを混ぜて腸詰にし、数か月間熟成・乾燥させたものです。
こうして見ると、イタリアには様々なソーセージがありますが、それぞれのソーセージを知っているとイタリアンを更に楽しめそうですよね!

南イタリア

カプレーゼ

カプレーゼ

そして南イタリア! 南イタリアはモッツァレラチーズを使った「カプレーゼ」の本拠地です。
スライスしたモッツァレラ・トマトに甘いバジルの葉をトッピングし、オリーブオイルやバルサミコ酢をかけて食べられます。鮮やかなイタリア国旗の色が楽しめる正にイタリアらしい前菜ですね!
食べやすいように串刺しにしたカプレーゼもあるようです。

ゼッポリーネ

ゼッポリーネ

最後に私が好きなアンティパストをご紹介します。
そして「ゼッポリーネ」、これは私が最も好んで食べるアンティパストです!
ゼッポリーネはナポリの定番フリットで、海藻を練りこんだピッツァ生地を揚げたもの。
硬くなってしまったピッツァの生地を活用するために作られ始めたそうです。
イタリアンでは珍しい海藻の磯の風味がもう堪らなく美味なんですね~...。

怒涛の早さでアンティパストを紹介してきましたが、もうお腹が空き過ぎて限界になってしまいました...。
イタリアンって地域色が豊かで、本当に面白いですよね。
アンティパストの中では自宅で簡単に作れるものもあるので、ぜひイタリアの地域食にチーズあり!というのを味わってみてください! それではまた来週~、See you again!!

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