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メキシコチーズの面白さ!①チーズ紹介編

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チーズラヴァーの皆さん、“CHEESE FM”のお時間です。
今宵も奥深く濃密なチーズの世界へ、ようこそお越しくださいました。
この時間は、普段聞きたいけど聞けないチーズの素朴な疑問をわたくし、DJゴーダが丁寧にご説明いたします。
本日もチーズラヴァーの皆さんよりたくさんのお便りを頂いております…。
それでは早速、本日のお題に参りましょう。

メキシコチーズの面白さ!①チーズ紹介編

ラジオネーム "水槽のイタリアンパセリ" さんからのお便りです。

「夫の転勤で来春からメキシコに移住することになりました。メキシコにチーズがたくさんあるといいなあと思っているのですが、チーズの消費量や食べられているチーズの種類、チーズ料理などが知りたいです」

チーズラヴァーズの皆さん、こんばんは! 今宵も始まりました「Cheese FM」のお時間です。
2月のカレンダーを見たら、今年は2月29日があるうるう年なんですね~。
なんでうるう年があるのか疑問に思ったので調べてみたんですけど、地球が1周するのに約365.242199日かかるそうで、毎年が365日だと徐々に季節がずれていってしまうために、4年に1回は366日の年があるんですね!
皆さんは4年に1日しかない2月29日を何して過ごしますか? 私はスペシャルなチーズでも探す1日にしようかな~と思います。

さてさて、今回のテーマはメキシコですね。
メキシコは日本から約10000㎞離れた遠い国なので、なかなかイメージが湧きにくく、知らないことも多いかもしれませんが…、実はメキシコって隠れたチーズ生産国なんですよ!
メキシコは2021年時点でチーズを51万6000トン生産していて、これはなんと日本の約11倍の量です!
メキシコ国民1人当たりの年間チーズ消費量も2021年時点で4.5㎏と、日本の約1.5倍なので、日本よりもチーズの生産・消費が盛んな国だと言えますね。移住…、本当にうらやましい限りです…。

し・か・も、メキシコならではの伝統的なチーズが多いのも大きな魅力!!
メキシコで生産しているチーズはフレッシュタイプが多いので、そのほとんどがメキシコ国内で消費されます。海外に輸出されることがないので、私たちチーズラヴァーズでもメキシコチーズの実態を知ることができないんですねぇ。

メキシコチーズの紹介

それでは早速、現地でしかお目にかかれない貴重なメキシコチーズをご紹介していきたいと思います!

●ケソ・オアハカ(Queso Oaxaca)
メキシコ南部に位置するオアハカの地名をもつ「ケソ・オアハカ」は毛糸のボールのように巻かれた可愛らしい見た目が特徴のフレッシュチーズです。

ケソ・オアハカ

ケソ・オアハカはお湯の中で練られるパスタフィラータ製法で作られるので、チーズは糸状に裂くことができ、味や食感はモッツァレラチーズに似ています。
メキシコではよくエンチラーダ(enchilada)という料理に使われますね!

エンチラーダ

エンチラーダは、トルティーヤ(トウモロコシの粉を練ってできた薄焼きパン)で具材をロール状に包んで、唐辛子ソースとチーズをかけた伝統的な料理です。ディナーのメインディッシュになるそうですよ。 もう写真だけで、ピリリと刺激的な美味しさが伝わってきますね…。

●ケソ・フレスコ(Queso Fresco)
スペイン語で“Queso”はチーズ、“Fresco”はフレッシュを意味していて、その名前の通り、新鮮で真っ白なチーズ。伝統的なものは、生乳と山羊乳を混ぜて作られていて、リコッタチーズのようにきめ細かいボロボロとした食感が特徴です。

ケソ・フレスコ

メメラス

マイルドで少しの塩辛さを感じる味で、メキシコではサラダやトルティーヤに豆のペーストを塗った定番朝食グルメ「メメラス」にトッピングとして使用されています。
家庭料理では大定番のチーズなので、家で作ることも多いそうですよ。

●ケソ・マンチェゴ(Queso Manchego)
おやおや? いきなり有名な名前が出てきましたね!
ケソ・マンチェゴと言えば、メキシコから遠く離れたスペインで最も有名なチーズのひとつ。

スペイン産 ケソ・マンチェゴ

モレテ

スペインのチーズがどうしてメキシコで?と思うラヴァーズは少なくないでしょう。
実はスペイン産のケソ・マンチェゴとメキシコ産のケソ・マンチェゴは全くの別物なんです!! スペイン産のケソ・マンチェゴは、DOP認定されたチーズで、スペイン中部のラ・マンチャ地方においてマンチェガ種という羊乳で作られる希少なチーズです。
一方、メキシコ産のケソ・マンチェゴは牛乳で大量生産されたもので、外皮がなく、スライスや小さいブロック状にカットされて販売しています。味はソフトなチェダーやコルビージャックに似ているそう。

メキシコではケソ・マンチェゴをすりおろしてエンチラーダに入れたり、モレテ(Mollete)という、半分にカットしたロールパンにビーンズ・チーズ・トマトをトッピングしたメキシコ定番の朝ごはんにも使われます!
実はこのメキシコ定番朝ごはんのモレテも、スペインがルーツの料理なんですよね。

ここに来て、スペインの話がなんか多いと思いませんか?
それもそのはずで、メキシコチーズの歴史は1500年代に移住したスペイン人から始まったんです。
今や40種類以上あるメキシコのユニークなチーズたちは、どのようにして作られ始めたのか? これはチーズラヴァーズなら気になるテーマですよね。
しかしながら本日はお時間が来てしまいましたので、また次回にでもお話ししましょう。
それではまた来週! See you again!

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