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[Traditional Food Mania] ワラビー肉 (Wallaby Meat)

Title of Traditional Food Mania

グローバル化が進む現代だからこそ、根強く愛され続けているのは地元の郷土料理です。
ほっとする家庭料理、ならわしとしての食事、季節を感じる食材etc... 各国各地の文化をのぞいて下さい。


ワラビー肉 Wallabie Meat

ワラビーのステーキには、
野性味を受け止める濃厚なソースがマッチ

ワラビー肉(Wallaby Meat)

産地:
オーストラリア タスマニア州
材料:
ワラビー肉、ソース(赤ワイン、チョコレート、ブルーベリーなど)
投稿:
オーストラリア駐在員

オーストラリアの南海岸、東の海上240km地点に浮かぶタスマニア島。1~2万年前まではオーストラリア大陸と、さらに何百年前も前には南極大陸とつながっていたタスマニアは、世界的にも珍しい動植物・景観・地質を有している。太古の自然が引き継がれていると言われ、様々な食べ物の宝庫となっている。

日本では輸入牛肉として知られているタスマニアビーフに馴染みがあるが、オーストラリアではポーク・ラムはもちろん、カンガルーやエミュー・ワニなどの鳥獣肉も食べる。とりわけタスマニアで手に入るものは美味とされ、オーストラリア国内の肉屋やスーパーのお肉コーナーではタスマニア産の多種類の肉が重宝されている。中でもカンガルーやワラビーは、古くは先住民アボリジニの食糧として捕獲されてきた歴史があり、現代でも重要な地位を占めている。

ワラビーは有袋類のカンガルー科に属し、カンガルーとは分類学的に明確に分けられていないがおおよそ25kgよりも軽いものに対し使われている。カンガルーに比べ後ろ足が小さく尾が短い。なお、カンガルーとワラビーの中間の大きさの種は、ワラルーと呼ばれる。後ろ足で跳躍し移動すること、育児嚢で子供を育てることなど、基本的な習性はどれも同じである。ワラビーは森林地帯や岩の多い地域、半乾燥地の広大な草地など様々な環境に適応し、幅広く分布する。1993年に、それまで禁止されていたカンガルー科の食用が解禁されたことにより、現代的に加工・消費されるようになった。タンパク質が豊富で脂肪分が少なく、家畜の肉より濃厚な風味が特徴である。ワラビーはカンガルー肉に比べ柔らかく、臭みも少ない。

先月閉幕した第8回ラグビーW杯イングランド大会決勝戦では、2連覇を達成したニュージーランドの「オールブラックス」に対し、準優勝となったオーストラリア代表の愛称は「ワラビーズ」として広く親しまれている。また日本代表ヘッドコーチであったエディー・ジョーンズ氏は、タスマニア州の出身である。

Kangaroo Meatballs

スーパーの肉コーナではお馴染み、
カンガルー肉のミートボール

Wombat

アボリジニの言葉で
「平たい鼻」を意味する
希少な動物ウォンバット

Wallabie

タスマニア島で遭遇した
野生のワラビー

2015年11月11日

世界の郷土料理 Vol.2

皆さんこんにちは、9月に入り、秋の到来を感じさせる今日この頃ですがいかがお過ごしですか。
今回は世界の郷土料理の第2弾、イタリアから「ピッツァ・マルゲリータ」をお送り致します。

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ピッツァ・マルゲリータ
イタリアでピッツァと言えばナポリ。その伝統の味を守るためにナポリではピッツァの認定制度が導入されています。その内容は、材料から器具に至るまで事細かに決められており、生地を伸ばすために圧縮機やめん棒は使用されず、両手指で圧力を加えながら伸ばしていく点が大きな特徴です。成形を手で行うことにより生地間に気泡が含まれ、ドーム状の薪窯の床面で短時間に焼き上げることでよく膨らみ、ふっくらと柔らかくしなやかで、たやすく折り曲げることができる生地が生まれます。そのナポリのピッツァの中でも代表するのが、ピッツァ・マルゲリータです。シンプルな材料を使っているにも関わらずそのコンビネーションは絶妙かつ美しい配色です。
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イタリア国旗
1889年、イタリア王国が統一されて間もない頃にトリノにあるサヴォイア王家のウンベルト1世とマルゲリータ王妃夫妻がナポリを訪問しました。その際、ナポリ王の宮殿に呼ばれた 『ピッツェリア・ブランディ』 のオーナーでピッツァ職人ラファエレ・エスポジトがこのシンプルなピッツァを献上したことが発祥といわれています。マルゲリータ王妃は「バジリコの緑、モッツァレラチーズの白、トマトソースの赤がまるでイタリア王国の国旗を表しているようだ」としてとても気に入ったそうです。やがて同じ組み合わせのピッツァをオーナー自身の店でも出すようになり、そのメニューに王妃の名を冠して 「ピッツァ・マルゲリータ」 と呼ぶようになりました。しかしこの説に対し同様にナポリの老舗 『ピッツェリア・アンティカ・ポルタルバ』 では、起源はもっと古いと公に反論するなど、今でもこの議論が絶えないほどナポリ市民に深く根差したピッツァです。
ピッツァの話題と言えば、先日現在も行われておりますミラノ国際博覧会の中でピッツァのギネス世界最長記録が生まれました。その長さは1595.45mで60人のシェフにより18時間かけて作られたそうです。
総重量は約5トンで使用されたモッツアレッラチーズは約1.5トン、トマトソースは約2トンに及ぶのだとか、もう想像がつきませんよね。
おいしいピッツァにはおいしいチーズ!! チーズに関するお問い合わせ、ご相談がございましたら野澤組食品部までご連絡ください。
2015年9月10日

クリスマス in U.S.A.②

皆さんこんにちは。今回のブログは前回に引き続きアメリカのクリスマス事情をお届け致します。前回はクリスマスツリーについてお話しましたが、クリスマスと言えばやはりサンタクロースですよね。日本でもこの時期にはサンタのコスチュームを身にまとった人をよく見かけますが、やはりアメリカは本場です。

まずはこちら

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ロサンゼルスにある"THE GROVE" というショッピングモール内には"SANTA HOUSE"があります。何だかお菓子の家のようなこの家の中ではサンタと一緒に写真や動画の撮影ができるそうです。もちろんサンタに会えるのは12月24日までです。

続いてはこちら

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12月のとある土曜日に街中はもちろん、駅のフォーム・電車内・レストランなどがサンタクロースで一色になる日があります。その名を"Santa Con":サンタコン。1994年にサンフランシスコで始まり現在では世界各地で行われているお祭りのようなイベントです。都市毎に運営方法や雰囲気は違うようですが、宗教や政治、商業的な目的ではなく純粋にみんなでサンタクロースの格好をして楽しむというイベントです。
まさに自由の国アメリカらしいイベントですが、近年ではこのサンタコンでのマナーの悪さや参加者たちによるけんかの問題が起こり、その苦情や抗議が殺到しているそうです。

日本にもいつか上陸してくるかもしれない「サンタコン」、サンタクロースのイメージを壊さないものでなければいけませんね。

2014年12月19日

クリスマス in U.S.A.①

皆さんこんにちは、年の瀬を迎えますます朝晩の冷え込みがきつくなって参りました。
もうすぐクリスマスですが、何かご予定は立てられましたか。
今回は世界のクリスマスということでアメリカのクリスマス事情をお届けいたします。

日本でも近年、12月が近くなるとあちらこちらでキレイなクリスマスのイルミネーションを見ることができます。もちろんアメリカでも同様ですがやはりそのスケールの大きさを感じます。特にクリスマスツリーの壮大さには圧倒される程です。

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サンフランシスコで一番有名なクリスマスツリーといえばユニオンスクエアにある巨大ツリー。全長85フィート(約25m)の高さのツリーが数千個ものライトとオーナメントに飾られ、サンフランシスコの街に華を添えています。
また、この時期になると大きな通りや広場、お店のショーウィンドウなど至る所でクリスマスツリーを見ることができます。

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なんとアメリカでのクリスマスツリーの年間消費量は数千万本とも言われ、全米で一番の生産量を誇るオレゴン州では年間約700万本ものクリスマスツリーが生産されているそうです。オレゴン州では各家庭でも12月に入るとクリスマスツリーを専門に栽培している農家へ行き、自ら選んだツリーをのこぎりでカットする「クリスマスツリー・カッティング」が大切な年中行事になっているそうです。カットしてきたモミの木はその香りが寄り一層クリスマスのムードを作りだします。
日本ではなかなかこの体験はできませんが、今年のクリスマスは是非小さくても自分好みのクリスマスツリーを飾ってみてください。

2014年12月19日

イスラエル・レポートVOL.3 「イスラエルへ いらっしゃいませ!」

NOV.2014

イスラエル・レポート VOL.3

Yoko Yamaguchi
Welcome to Israel!
イスラエルへ いらっしゃいませ!
  少し前に、海外においてGoogle上で検索される和食キーワードとして一位はスシ、二番目に多いのがエダマメだったというニュースが話題になり、意外なものが海外で人気なことに驚きました。スシレストランがニューヨークに続いて世界で最も多いと言われるイスラエルでもエダマメは特に日本料理店でないバーやレストランのメニューでもよく見かけ、スーパーの冷凍食品売り場にも必ず売っています。和食が海外で人気であることは日本人として鼻が高いことですが、外国で受け入れられる和食は本来の和食とは少しギャップがあるようです。

 日本食
◆スシバーブーム
  今年10月末にエルサレムで始まった年に一度の異国文化を広めるイベント、その第一回目としてジャパンカルチャーウィークが開催された。このイベントで食文化を紹介した和食レストランシェフによると、93年にエルサレムで初の日本食レストランをオープンしてから、現在までにイスラエルにおける和食文化は大きく変わったそうだ。数軒しかなかったレストランは500軒に増え、醤油や味噌などの日本の調味料は、現地のフレーバーとして既にイスラエルのライフスタイルに入り込んでいるという。
  商業首都テルアビブにおいてスシは10年前から徐々に知られるようになり、スシバーはここ5年で爆発的に増えた。現在テルアビブに約150店ほどある和食系飲食店のうち(37軒/10万人:世界で4番目に多い都市。東京都は40軒)、その8割はスシを専門に提供する店。若者が店先のテーブルでお箸を当たり前に使って友人たちとスシを食べている様子はテルアビブ的風景の代表格だ。
  外国でスシを食べたことがある方はイメージしやすいと思うが、スシバーのメニューは太巻きが主流で、日本では見たこともないサンドイッチスシや、サーモンタルタルなど日本人からすると斬新で面白い。(リンク参照)カウンターでは東南アジア系の板前さんが力を込めて握ってくれて、一個一個がすごくお腹にたまる。ほとんどのスシバーが宅配スシもやっていて、宅配ピザと同じくらいの人気だ。ちなみに、うちの隣人も週に一回くらいのハイペースで利用している。
テルアビブ市内のスシバー 人気スシレストランMoonのメニュー
◆愛される理由とは

コーシャ認証のキッコーマン
調味料類はコーシャを取得している
  スシ人気はブームの域を超えたと言ってもいい。なぜならスシは外食だけでなく内食として定着したからだ。10年前には醤油すらごく限られたアジア食材店にしか売っていなかったが、いまやどこのスーパーマーケットでも醤油、米酢、短粒種米や海苔など、スシを作るための一通りの材料と道具が買えるようになっている。こういった日本食材の多くを輸入するRakuto Kasei Israel(洛東化成)によれば、イスラエルでは3分の1の家庭に醤油が常備されていて、年間1トンのキッコーマンの醤油と650トンの米がイスラエルで消費されるそうだ。醤油、酒、味噌など調味料類の市場のうち日本製のものが約9割近いシェアを占めるという。(実際スーパーでは醤油以外は中国産ばかり目にするので不確かだが)
  人気の理由は、第一にイスラエルの食文化が非常にオープンであること、そしてベジタリアン、ビーガン、グルテンフリーダイエットといった健康志向がものすごく流行っていて(三人に一人はなにかしら制限してると感じる)、日本食は体に良いイメージが強いこと、旨くて安くて手軽なのにジャンクではないと認識されること、ファッションであることなどが挙げられるだろう。
◆スーパーで見かける日本食材
  かといって、日本食ならなんでも人気かというとそうでもない。小売向けの豆腐を製造しているカフリバリーは今年から絹豆腐を止め、硬いタイプの豆腐のみを製造する。はっきりした味付けを好むイスラエル人には味気がなくて柔らかく扱いづらいためか、イスラエルでは絹豆腐は受け入れられなかったそうだ。豆腐全体の売上は去年と比べて40%増えているが、ベジタリアン、ビーガン料理で肉の代替として利用されることがほとんどなので、むしろオリーブ入やターメリックなどのフレーバー豆腐のバリエーションが幅広い。
  こちらに来て驚いたのがチョーヤの梅酒をイスラエル人が誰でも知っていること。和食飲食店はもちろん、普通のバーにも質販店にも置いている。不思議に思っていたのだが甘いもの好きのイスラエル人に好まれたこと、早々からイスラエル市場担当者を構え、年に数回日本からも訪問するほど力を入れている成果だそう。地道な営業のたまものだ。
豆腐コーナー
(約300gでNIS12~15 = ¥360~460)
どの豆腐も日本の木綿よりずっと硬い
大手乳業トゥヌーバの豆乳飲料
最も一般的で乳酸菌飲料のような甘い味
¥350~400
ショットタイプ無糖豆乳
300ml ¥180
質販店にて
alpro豆乳 普通のスーパーの
常温コーナーに必ず売っている
¥460~520
もやしは生でサラダに使われる
ことが多い
(NIS7~9 = ¥200~270)
健康にいいからか、しめじ、えのき
しいたけ、ブナピーはスーパーで
よく見かける(NIS12.99 = ¥396)
◆これから売れそうな食材
  日本酒を高級スーパーで探してみると日本産のものは少ない。どれも中国産か、米国産で品質の悪い酒がありえないほど高い価格で売られている。まだまだ日本メーカーのものが入る余地はある。
  麺や米、肉の代替として使うこんにゃくやしらたき(欧米では既に注目されているそう)、高野豆腐や湯葉、大豆ミート、ベジタリアンツナなど保存性が高いもので自然食、菜食主義を意識した食材が売りやすそうだ。
台湾製の缶コーヒー
台湾からわざわざ輸入している
メキシコのJUMEX
濃厚で美味しいのですごく人気
¥300くらい
アメリカのAriZona Green Tea
パッケージが目を引くから売れるようです。
コンビニなどでよく見かけます。
2014年11月25日

世界の郷土料理

皆様こんにちは、秋も深まり朝方だいぶ冷え込んで参りましたがいかがお過ごしでしょうか。

今日は世界の郷土料理についてお話したいと思います。
世界の郷土料理につきましては今後もいろいろな題材を取り上げていきたいと思っています。
まずはニューヨークから"ホットドッグ"をお届けいたします。
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ホットドックとは、細長いパンに切れ目を入れ、熱いソーセージや玉ねぎなどの野菜を挟んだもので、日本ではケチャップやマスタードをかけて食べるのが一般的ですが、本場ニューヨークでは好みに応じて様々なソースが用いられています。ホットドッグ屋台ではセルフでソースをかけるスペースが設けられているほどです。
ホットドッグの由来を辿ると、そもそもは19世紀後半にドイツ移民がアメリカに持ち込んだとされています。ソーセージを売るにあたって熱々の品を掴んで火傷しないように貸し出した手袋を持ち去る客に、困惑した売り子の代案として生まれたのがロールパンだったそうです。ニューヨークではこのようなスタイルが認知され、やがて様々な場所で販売され始めました。アメリカ合衆国において広まるきっかけを作った人物はコニーアイランド(ニューヨーク市南端にある半島)で屋台を開いていたチャールズ・フェルトマンやポロ・グラウンズ(ニューヨークにかつてあった野球場)の売り子等、諸説ありますが定かではありません。
現在アメリカ全土では1人当たり年間60本のホットドッグを消費していると言われ、国民の代表食として位置付けられています。日本でもニューヨークで行われるホットドッグの早食い選手権の模様がニュースで取り上げられたりしていますので、御存知の方も多いかと思います。
ホットドッグはとくに野球観戦との繋がりが深く、ドジャー・ドッグ(ドジャースタジアム)、フェンウェイ・フランクス(フェンウェイパーク)など、野球場にはそれぞれ名物とされるホットドッグがあり、野球観戦にはホットドッグが欠かせないものなっています。実は日本で初めてホットドックが販売されたのも高校野球の聖地、阪神甲子園球場だったそうです。
スポーツの秋、アメリカの郷土料理ホットドッグとともに野球だけでなくスポーツ観戦なんていかがでしょうか。
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2014年10月29日

イスラエル・レポートVOL.2 「イスラエルへ いらっしゃいませ!」

Jul.2014
イスラエル・レポート VOL.2
Yoko Yamaguchi
Welcome to Israel!
イスラエルへ いらっしゃいませ!
  みなさんは、イスラエル料理とはどんなものかイメージが湧きますか?フムス、ファラフェルなど名前を聞けば「あ~」と思う人もいるかもしれません。ユダヤ人人口の多いアメリカではよく知られている食べ物です。
  イスラエルは、世界各国に離散したユダヤ教徒=ユダヤ人がアリヤー(聖地に登ることを意味する)によって集まった移民国家であり、ニューヨークと肩を並べる人種のメルティングポットです。この人はモロッコっぽいな~とか、えっインド人?アラブ人?全然見当つかない!とか道を歩くだけでも結構楽しめます。イスラエルに集まるユダヤ人は大きくニつのグループ、アシュケナジム(ドイツ系を意味するが、広義には欧米系とされる)とスファラディム(スペイン系を意味するが、中東、西アジアや北アフリカ出身者も含める)に分けられます。
  イスラエルの食文化はこれらの移民が持ち寄った食文化、現地に根付くアラブ人の食文化、そしてユダヤ教独自の戒律であるコーシャから出来上がった興味深い食文化です。

 イスラエル・グルメツアー入門
◆中東系レストラン
  フムスは、イスラエルで最も愛される中東料理。柔らかくゆでたひよこ豆をなめらかなペースト状にしてタヒニ(ごまペースト)やレモン、にんにく、オリーブオイル、塩等で味を整える。一般的にピタと呼ばれるふわっとしたポケット状の丸いパンにつけて食べられ、口当たりがよく濃厚で、優しい豆の旨みが口に広がる。中東系レストラン(Mis'ada Mizrachit )と呼ばれるアラブ料理を中心に提供するこじんまりしたレストランやフムス専門店で食べられる。
  イスラエル人が「どこのフムスが一番うまい」という話をしだすと、それぞれがお気に入りのフムス屋を持っていて大盛り上がりだ。私はというとこちらに着いてしばらく、豆を基調とする食べ物にはうんざりしていた。油っこくて重いし、日本のダシ文化と比べると単調で塩味の強い味付けが合わなかった。それが、気候のせいだろうか、一ヶ月くらいしたある日に食べたフムスは突然美味しく感じるようになって非常に驚いた。風土は味覚に影響を与えるということだろうか、不思議な体験だった。
左:
イエメン街で人気フムス店の様子。フムスは一皿15~20シェケル(450~600円)
中央:
フムス(レモン汁、パクチー、タヒニ等をトッピング)
右:
アラブレストランでは、メゼと呼ばれるサラダの小皿は注文しなくてもついてくる。フムスもその一皿。色々な野菜が少しずつ食べられて嬉しい。

ドゥハン
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シュワルマ
  ドゥハン(Duchan) ヘブライ語で屋台の意味、つまりストリートフードのお店だ。写真のよう店先でシュワルマ、ファラフェル、サビフなど国民的B級グルメが食べられる。日本にもあるトルコ起源のドネルケバブは、中東ではシュワルマ(Shwarma)と呼ばれる。ドラム状に重ねた七面鳥肉か羊肉を焼きながら外側から削って食べる料理。地域によって食べ方は若干違うらしく、この辺りでは好みのサラダをいくつか選び、タヒニ、フムスと合わせてピタやラッファと呼ばれる薄焼きのパンに包むか、そのまま皿に盛って食べられる。美味しい店で食べると肉と脂が絶妙なバランスに仕上がっていて、脳に焼きつくレベルの美味しさ。25~40シェケル(750~1200円)くらいだが、二人で食べてもなかなか減らないボリュームが盛られる。肉好きな人には絶対おすすめだ。

ファラフェル

サビフ

イスラエリ・サラダ

シュニッツェル

シャクシューカ
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  ファラフェル(Falafel)は、ひよこ豆を砕いてパクチー、パセリ等の香辛料を加えて丸めて揚げた、ひよこ豆のコロッケで、中東で広く親しまれる料理だ。外はカリカリで中はホックリしたファラフェルをサラダと一緒にピタに挟めばコロッケバーガーのようで炭水化物を炭水化物に挟む感覚は日本人としてもどこか親しみを感じる。
  サビフ(Sabich)は、揚げなすと固ゆでのたまご、タヒニを挟んだサンド。珍しくもない材料だが、香ばしいナスと卵、新鮮な野菜が一緒になっただけでこんなにうまいのかというほど絶品だ。イラクのユダヤ人が火を使うことが許されない安息日の朝食として食べていたという。ファラフェルもサビフもベジタリアンに愛されるメニューだ。
  というのも、イスラエルは全人口800万人中100万人(13%)とベジタリアン人口が非常に多く、これから菜食主義を始めようと思っている人もさらに100万人いるそうだ。健康意識が高く、平均寿命も世界で5本の指に入るほど長い。だからヘルシーと認識される日本食も大変人気だ。(詳しくは「日本食編」で紹介予定)肉専門店でさえベジタリアン用メニューが絶対用意されているし、どこのレストランにもあるイスラエリサラダは単品でもそれだけで満腹になるくらい大盛りだ。確かに、ベジタリアンとして生きることを辛いと感じさせないほど選択肢が多いのには感心させられる。
◆家庭料理(レストランでも!)
  鳥肉を薄く伸ばして焼き揚げたカツレツ、シュニッツェルは、ドイツ、 オーストリアから持ち込まれたユダヤ料理の代表選手。私はまだ特別美味しいシュニッツェルには出会ったことはないが、広がっているとはいえ大きさには驚いた。
  朝食と言えばシャクシューカ。フライパンで煮立ったトマト、玉ねぎ、レッドペッパーのソースに卵を落とす北アフリカが起源の料理だ。
  ところで、テルアビブでは数年前にできたブレックファスト専門店ベネディクトが話題になっていて、若者を中心にいつも満席に近い繁盛ぶりだ。24時間ブレックファストを提供するというコンセプトのレストランで、60~80シェケル(1800~2400円)と朝食にしては少し高めだが、第一に提供される料理はとても美味しいし、メインの他に絞りたてのフレッシュジュース、ボールいっぱいのサラダと焼きたてのパンがついてくるボリュームに満足する声も多い。確かに休みに好きな時間に起きて朝食を取りたいし、夜中に街で遊んでいるからと言ってハンバーガーのようなジャンクフードを食べたくないときもある。テルアビブでは他の国の時間に合わせて働いている人も多いのも人気の理由かもしれない。「誰にも邪魔されずに自由な生き方を選べるべきでしょう?」というテルアビブ人らしいレストランだ。
Ramat Yam St 1
Herzliya, Israel
英語メニュー
  イスラエル料理がどんなものかイメージを持ってもらえましたか?新鮮な野菜や果物、そしてたくさんのスパイスがあってこそのイスラエル料理なのです。紀元前4世紀頃からスパイスロードの中継点として栄えたイスラエルには、驚くほどスパイスの種類が豊富です。ヨーロッパでもアジアでもここまで多様な味付けを楽しめる事はできないので、とても贅沢なことだと思っています。
  市場でも見たこともないような食べ物がたくさん並んでいてとても面白いですよ!日本人が思うよりずっと平和なので是非一度イスラエルに遊びに来てくださいね!

イスラエルの「農業」に関する「イスラエル・レポート VOL.1」もご覧下さい。
2014年7月22日

イスラエル・レポートVOL.1 「イスラエルへ いらっしゃいませ!」

May.2014
イスラエル・レポート VOL.1
Yoko Yamaguchi
Welcome to Israel!
イスラエルへ いらっしゃいませ!
  シャローム、みなさん。初夏新緑の風薫る日本を夢に見る山口です。先日、テルアビブで生活を始めて以来、初めての雨が降りました。5月に雨が降るのは珍しいことで、イスラエルでは乾季(4月~10月)はほとんど雨が降りません。今は蒸し暑くこそありませんが、日中は刺すように日が照り大地は乾燥し川は干上がります。しかも、国土の60%が砂漠であるイスラエルでは水は慢性的に不足しています。国土面積は四国程度で、人口は15分の1の小さな国イスラエル。実は、その農産物輸出高は日本に匹敵する農業立国であり、食糧自給率は93%にも達します。初回は農業を通して、イスラエルの面白さを知っていただきたいと思います。

 農業
◆農業に適さない国
  人口密度が高く、国土の50%以上は乾燥地帯である上に、その残りも森や崖がほとんどを占めるイスラエルは、全国土のたった20%程度しか耕作に適した土地を持たない。降水量は年間300~700mm、南部にいたっては50mmにすぎない。日本の降水量が大体2000~30000mmというから、日々かんかん照りが続く気候を想像できるだろうか。したがって、わずかな農用地の半分は灌水なしに農業は営めない。
◆開拓時代
  19世紀末まで不毛の地として見捨てられていたパレスチナ一帯を、シオニズム運動で帰還したユダヤの民は、大変な苦労を重ねて開拓した。砂漠の真ん中で、病、貧困、乾燥、慣れない気候に苦しめられ、労働は過酷なものだったという。それでも、この地を耕そうと彼らを突き動かしたのは「労働は人格を作り上げ、国を潤す」というユダヤ教の教えだ。キブツ(開拓協同農村)はこの時代に誕生し、イスラエルの農業技術のほとんどを生み出した。ちなみに1960年から1989年まで全出来高は4.3倍にも成長した。
◆驚くべき生産性
  表にまとめたように、イスラエルは日本の8分の1の農用地しか持たない。農業人口など日本の50分の1しかない。それにも関わらず国内のほとんどの需要をまかない、さらには日本とほぼ同等の農産物輸出高を稼ぐ。どうしてここまで効率的な農業が可能なのか。農業に適さない土地で先進技術を駆使したイスラエルの農業には無駄がない。
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(2010) 日本 イスラエル
国土(万ha) 3,780 221
農用地(万ha) 456 57
人口(万人) 12,760 815
農業人口(万人) 400 8
輸出農産物(百億円) 22 22
きゅうり(円/キロ) 500 90
◆節水技術
  浄水は3ドル/t、再生水でも2ドル/t と、水は非常に高価である。水のリサイクル率は世界一の75%。処理された生活下水は再び農業に利用される。海水を真水に変える海水淡水化技術には世界が注目している。節水技術で有名なのはネタフィム社の点滴灌漑。植物が必要とする最小限の水量を与え節水するだけでなく、ゆっくり灌水することで根に酸素を十分に供給するメリットがあったり、作物ごとにベストな灌水時間や作物ごとに適した硬度の水、養液を調整する。土全体に堆肥や有機物を撒く必要がなく、肥料も無駄がないし、環境負荷も少ない。ちなみにこの30年間で農産物の出来高は50%増加しているにもかかわらず、農業に使用する水の量はほとんど変わっていない。
◆国外市場を意識
  EUの残留農薬規制はかなり厳しく、日本の農作物であってもクリアするのは難しいそうだ。実際に、ドイツでは日本茶から規制を上回る残留農薬が検出され、そのブランド価値を大きく損なってしまった。輸出を真剣に考えるのであれば、認識不足で規制値を上回るなど許されない。イスラエルの場合、国内の人口が少ないので、海外へ向けたマーケティングを大変重視している。生物農薬(天敵による害虫駆除)や遮光シートによって光を制御することにより害虫を減らすなどして規制をクリアして、主にEU、ロシアへ輸出する。主な作物はオレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類、生花、パプリカ、野菜である。(輸出農作物の10%はオーガニック)
◆農業技術の開発と輸出
  このような技術は生産性を上げるために開発されているが、それ自体が中東や深刻な砂漠化が進む中国、厳寒地のロシア、亜熱帯のタイ、マレーシアなど、世界中にパッケージとして輸出されていることを忘れてはいけない。また欧米諸国でもオーガニック野菜やビオワインの市場が急成長しており、化学的でない害虫病害・雑草制御技術はこれからも需要の拡大が見込めるだろう。
◆日本の農業の可能性
  イスラエルの農業を日本の農業に引き比べてみると、競争意識が非常に高い。イスラエルの農業研究機関は日本よりもずっと少ない予算の中でもっと稼ぐ農業のための技術を生み出している。しかし重要なのは、研究機関に必要なデータをよこせと研究を要請するのは農家たちであるということだ。
  日本では、LED植物工場の研究が有名である。確かにLEDで光の波長をコントロールすることで、効率よく成長させたり味や柔らかさを改良することができる。 実のところ、LEDを敷き詰めた植物工場で作られたレタスは、コストがかかりすぎて市場で競争力がない。これと同じ光の原理を応用しているイスラエルの企業POLYSACKがある。
  POLYSACKは作物に合わせて、様々な色のネットを用いて太陽光の一部を遮ることで光の波長を変え、成長を促進したり味を改良させたりする技術を開発している。当然、ネットを張るだけなのでコストも低く、実用的だ。日本でも、玉露のお茶栽培で日を遮ることで逆に甘みが増すことは昔から知られている技術だ。
  日本の野菜は世界一きれいで美味しいのは事実だが、今の生産力では世界の価格に勝てない。土地が狭いとか人件費が高いなんて言い訳にはならない。こんなに水資源が豊かでものづくりが得意な日本には勝算がないわけがない。
  この様なイスラエルの現状が、日本の農業の参考にならないだろうか。
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テルアビブ中心地のカルメル市場(Shuk hacarmel) 近所に住んでいますが、休日はごった返す人と活気で迫力満点! 商店の棚にはパンが むき出しで並んでいて びっくりしました。(笑)
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キュウリは3シェケル/kg=90円。1シェケルは30円です。消費税は18%と高いし非課税の野菜や果物以外は日本より高いか同じくらい。レストランは大体10%のチップも含めると日本よりだいぶ高く感じます。
2014年5月23日

ニューヨークで朝食を

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まずは日曜日の朝、アッパーイーストの「Sarabeth's」へ。8時半にもうすべての席が埋まっている。予約しておいてよかった。一見何気ない子供連れの親子のようだが、よく見ると誰もが良い服装をしている。階上のアパートから店内に降りられる階段があるようで、新聞片手に常連が下りてきた。

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ファーマーズオムレツは元祖オランダの
Bauern Omletteと比べられない上品さ。

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こちらは最近日本でも注目を集めている
エッグベネディクト

珈琲は何度でもこまめに注ぎに来る。
食べ終わっても、店内や外に人が並んでいても悠々座っているのが本物のセレブか?
毎朝25ドルの朝食を食べにくる人々でいっぱいの店。

Sarabeth's Upper East Side
1295 Madison Ave. at 92nd Street, New York, NY
http://www.sarabethsrestaurants.com/(ENG)

翌朝ローワーイーストの「Clinton St. Baking Company」へ。予約が取れないので開店前に待っていた。
最近東京とドバイに出店したそうだが、普通の街角の普通のベーカリーカフェに見える。20人ほどで満員になった。
家庭的なブレックファストで落ち着いた雰囲気の食事が楽しめた。とはいっても値段は20ドルくらいで毎日は来られないのではないだろうか。

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定番ブルーベリーパンケーキに温かいメープルバター。
右はバターミルク・ビスケットサンドウィッチ~ベーコン付き。 サクサクのビスケット、ベーコンとジューシーなトマトソース、ポテトがぴったりあう。

Clinton St. Baking Company
4 Clinton Street (btw. East Houston & Stanton),
New York, NY
http://clintonstreetbaking.com/(ENG)

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次の日はグランドセントラルからバスに乗りまっすぐハドソン川に向かう。
目的は空母インターピッドの甲板に展示されているスペースシャトルを見ることだが、その前に近くのカフェ 「Bis.Co.Latte」で腹ごなし。

若い夫婦が全て手焼きで作るビスコッティ、マフィン、スコーン。
種類が豊富でどれも美味しい!
カフェオレやラテのカップが一人ひとり違い、これまた目で見ても美味しい!

Bis.Co.Latte
667 Tenth Avenue New York, NY
http://www.biscolatte.com/(ENG)

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ほうれん草のパン

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杏子のパン

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6種のミニスコーンのセット

4日目は、映画「ナイトミュージアム」で有名な歴史博物館に近い「Good Enough to Eat」で。
外からはわからないが奥行きが深いカフェ。店内は満員。内部の壁や調度はカントリー調で料理もさぞやと期待していたら、まさにその通り!

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フレンチトーストにイチゴバター、スコーンにたっぷりのじゃがいもと卵、ワッフルにフルーツ。
どれも予想にたがわない温かみのある家庭の味。

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NYのカフェはどこも家庭的な雰囲気を感じながら、ゆっくり時間を使って朝食をとれる感じがする。
通りの屋台でベーグルとコーヒーを買って食べながら、あるいはオフィスの机でせかせか食べるのもニューヨーカー。
でも、たまにはこういうブレックファストもいかがですか?

Good Enough to Eat
520 Columbus Ave (At 85th Street) New York, NY
http://goodenoughtoeat.com/(ENG)

2014年5月 1日

スイス・デイズ~会場レポート~

昨日から始まりました、日本とスイスの友好を祝うフェスティバル「スイス・デイズ」。
こちらのイベントの様子をほんの少しではありますがお届けいたします。

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大きなアルプホルン。
普段はなかなか目にすることのできないこちらの楽器。
スイス人アーティストたちによる生の演奏も聞くことができます。

会場で食べることのできるスイス料理の中から2品をご紹介。

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こちらはジャガイモとチーズを焼いたリュスティー。
チーズはスイスエミー社のグリエールとエメンタールを使用。

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茹でたジャガイモに、トロトロに溶かしたスイスエミー社のチーズ "ラクレット"をかける『ラクレット』。
料理名もチーズと同じのポピュラーな一品。

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弊社で取り扱っているスイスエミー社のチーズも試食提供しております。

一般の方も入場無料で参加でき、日本ではなかなか味わうことのできない本格的なスイス料理を堪能することができます。
こちらのイベントは2月9日(日)まで六本木ヒルズアリーナにて開催しております。
2014年2月 7日
野澤組のコンセプト 酪農支援 通販
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