野澤組最新情報ブログ

[Traditional Food Mania] パステル・バスコ (Pastel Vasco)

Traditional Food Mania

グローバル化が進む現代だからこそ、根強く愛され続けているのは地元の郷土料理。
ほっとする家庭料理、ならわしとしての食事、季節を感じる食材etc...
各国各地の文化をのぞいて下さい。

産地:スペイン バスク州

パステルバスコtfm282_1

素朴な焼き菓子パステル・バスコ €2≒\260

パステル・バスコ
(Pastel Vasco)

産地:
スペイン バスク州
材料:
卵、小麦粉、無塩バター、グラニュー糖、アーモンドパウダー、塩、コアントロー(生地)、牛乳、卵黄、コーンスターチ、バニラパウダー(カスタード)
投稿:
東京食品部員

西ヨーロッパ・イベリア半島の大部分を占める国、スペイン。ポルトガルと同様に、大航海時代を牽引し、 海洋帝国としてその名を世界に轟かせた。スペインは現在17の自治州が存在し、各地域の民族意識が非常に高く、 特に「バスク人」としての帰属意識が高い地域がバスク州である。ピレネー山脈を挟んでスペイン北東部とフランス南西部にまたがるバスク地方は、 かつて統一国家として繁栄した。16世紀にフランス側とスペイン側に分割・編入されることとなったものの、その後も文化や風習を守り続けてきた。 海と山とに囲まれ、豊富な食材に恵まれていたこの地域では、フランスとスペインの特徴を取り入れたことで、独自の食文化が育まれた。 その象徴的な郷土菓子が、「パステル・バスコ(ガトー・バスク:仏語)」である。スペインの名産であるアーモンドをふんだんに使用し、 バターを贅沢に使うフランス菓子の影響を受けたと思われるレシピで構成されている。

パステル・バスコの誕生は17世紀頃とされ、遠洋漁業に出る漁師のために家族が準備した日持ちするお菓子がその起源だったといわれている。 日持ちさせることが重要だったため、誕生した当初は何も挟まれていないビスケットのようなお菓子だったという。現在は、 カスタードクリーム入りがスペイン領のバスクでは主流である。一方フランス領のバスクでは、19世紀に入ってイッツァス・イクサス村の 「スリーズ・ノワール」と呼ばれるブラックチェリーを中に詰めたものが大好評となり、それ以降定着した。

パステル・バスコはシンプルで素朴な郷土菓子であるが、バターの旨味やアーモンドの豊かな香りなど、 素材の美味しさを贅沢に味わえるバスクの誇りの詰まった菓子である。

スペインバスク

たっぷり詰まったカスタード
クリームがスペイン・バスクの主流

ベレー帽

ベレー帽はバスクの民族衣装が
起源と言われている帽子

ジェマ

卵黄と砂糖を練って作る
「ジェマ」もポピュラーな菓子

2017年9月12日

[Traditional Food Mania] ガンボ(Gumbo)

Traditional Food Mania

グローバル化が進む現代だからこそ、根強く愛され続けているのは地元の郷土料理。
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産地:ルイジアナ州

ガンボ

シーフードガンボ $9.50

ガンボ(Gumbo)

産地:
ルイジアナ州
材料:
オクラ、玉ねぎ、セロリ、ピーマン、パセリ、フィッシュストック、トマト、エビ、カニ、米
投稿:
ニューヨーク駐在員

ガンボは、アメリカ合衆国ルイジアナ州を起源とするスープ料理である。濃いスープストック、肉または甲殻類、 セロリ・ピーマン・玉ねぎを主とした野菜で構成されるとろみのあるスープで、インディカ米にかける形で供される。とろみを付けるのにオクラかフィレパウダー (一帯に自生するサッサフラスの葉の粉末)を使うことが伝統的であるが、近年は手軽な方法としてルーが利用されることが一般的である。 粗みじんにした野菜を炒め、出汁に具材を加え煮込んで作る。なお、ガンボの語源はオクラを意味するアンゴラの方言"kingombo"がなまったものと言われている。

ガンボの誕生は、複数の文化が出会った18世紀にまで遡る。ルイジアナ州は1803年以前、フランスの植民地であり、アメリカが領地を買収する前に社会はスペインやフランスからの移住者、 奴隷として連れて来られたアフリカ人、先住民であるインディアンなど、人種が混ざり合っていた。これらの人種および異人種間の混血の人々と独自の文化は「クレオール」と呼ばれている。 この文化の混合は料理にも反映され、複数の食文化により形成された独特の料理のスタイルは「クレオール料理」として今では伝統料理になっている。ガンボはクレオール料理の典型であり、 フランス料理のブイヤベースがその基礎となり、地元の魚介類、インディアンの使用したフィレパウダー、西アフリカの奴隷たちが持ち込んだオクラなどで構成されている。 1980年代に現代のアメリカ料理が発展を遂げる中、伝統としてのクレオール料理は、ニューオーリンズを中心とした著名レストランのほとんどにおいて今でも支配的であり、 アメリカ合衆国の他の地域とは幾分異なった文化が形成されている。

GUMBO SHOP

甲殻類としてはカニ・エビの他に
淡水産のザリガニも食されている

プレート

左から 豆の煮込み、ジャンバラヤ、
海老の煮込みのプレート

ベニエ

フランス文化由来の四角いドーナツ
"ベニエ"もクレオールの人気の一品

2017年8月 8日

[Traditional Food Mania] 笹団子(ささだんご)

Traditional Food Mania

グローバル化が進む現代だからこそ、根強く愛され続けているのは地元の郷土料理。
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産地:新潟県

笹団子tfm280_1

庶民の味として育まれた笹団子にとって
高嶺の花であった「こしあん」

笹団子(ささだんご)

産地:
新潟県
材料:
もち米、上新粉、砂糖、よもぎ、あん、笹の葉、スゲ
投稿:
新潟営業所 食品部員

米どころ越後に伝わる代表的な和菓子である笹団子は、餡の入ったヨモギ団子を数枚の笹の葉でくるみ、スゲまたはイグサの紐で両端を絞り、中央で結んで蒸したり茹でたりして作られる。紐を解き、バナナのように上半分だけをむいた状態で下部を持ちながらかぶりつくように食べるのが一般的。中に入れるのは一般的には小豆餡であるが、餡が使われるようになるのは砂糖が入手できるようになった明治時代中期以降であった。地域によってはきんぴらごぼうや佐渡沖で採れた海藻を煮付けた具、味噌、くるみなどを笹団子に入れた。材料はすべて野山など手近にあるもので、おにぎりのようにお惣菜の入った笹団子を各家庭で作ってはおやつ代わりに食した。また、何も詰めないままで作られたものは「男団子」と呼ばれている。もとはお菓子というより郷土料理に近い感覚であり、便利な間食として越後の庶民生活に根差し育ってきた郷土食である。

笹には殺菌効果があり、北越風土記によれば戦国時代に携行保存食として生まれたことが笹団子の起源とされている。上杉謙信の家臣、宇佐美定満が発明したという俗説があり、中国のちまきをまねて考え出したと伝えられている。やがて、餡入りの笹団子は端午の節句に田植えを終えた祝いを兼ねて食した「ハレの日」の餅菓子として特別な位置付けとなり、昭和30年頃までは各家庭内で作られていた。この郷土菓子である笹団子が全国に認知されたきっかけは、昭和39年の新潟国体開催にあたって「新潟土産」を推進した1883年創業の笹川餅屋の提案による。日持ちするように改良が加えられ、全国へ知られる火付け役となった半面、家庭で作るものではなくなってしまった。

現在では和菓子屋の他に県内の主要駅・道の駅・サービスエリアなどで販売されているほか、給食でも出される県民にとっては親しみのある菓子であり、定番の新潟土産となっている。

笹団子tfm280_2

蒸し器で約15分

笹団子tfm280_3

「スゲ」の結び方で中の具材を
見分ける(写真は横しばり)

笹団子tfm280_4

バナナのように笹を裂いてむく

2017年7月11日

[Traditional Food Mania] カリーヴルスト

Traditional Food Mania

グローバル化が進む現代だからこそ、根強く愛され続けているのは地元の郷土料理。
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産地:ベルリン

カリーヴルスト

€5.0≒¥650
フライドポテトはトマトソースを残さず味わうため

カリーヴルスト
(Currywurst)

産地:
ベルリン
材料:
ソーセージ、トマトソース(トマト、玉ねぎ、オイル、塩、砂糖、酢、唐辛子など)、カレーパウダー
投稿:
アムステルダム駐在員

ドイツ名物といえばソーセージ。国内には1500種類以上のソーセージが存在するという。地方や店によって製造方法やサイズも多種多様、茹でたり焼いたりと様々な方法で食されている国民食である。駅の構内や市場、街のあちこちにソーセージのスタンドがあり、ピザやケバブの人気に押されてはいるものの、不変の地位を築いている大衆食である。

特にベルリンの人々にとって単なるファーストフードを越えたソウル・フードととらえられているソーセージ料理が、カリーヴルスト(カレーソーセージ)である。調理方法は豚肉を主体に牛肉または仔牛肉が加わったソーセージを原料とし、まずそれをグリルする。次に食べやすく一口大にカットした後、トマトベースのソースとカレーパウダーをかけ、出来上がりである。単純な料理だが、店舗によりトマトソースに個性を出し、独自配合のカレー風味のオリジナルスパイスを生み出していることで人気が分かれる。注文するとブレートヒェン(小さなパン)かフライドポテトが付いてくる。

カリーヴルストは大戦後のドイツで普及したが、発祥は諸説ある。ベルリンの定説では、ヘルタ・ホイヴァ-女史がソーセージ屋台を経営していた際、ケチャップ・ウスターソース・カレー粉等の材料をイギリス軍兵士から仕入れており、1949年9月、雨で来客がなく退屈しのぎに材料を混ぜたことがきっかけでカリーヴルストが誕生したと言われている。以後、ベルリン市街を再建する建設労働者に広まった。

推定ではドイツでは年間約8億食のカリーヴルストが食され、そのうちベルリンだけでも7000万食(8.8%)が消費されていると推定されている。ベルリンには100軒以上のカリーヴルスト専門店があるうえに、2009年には発売60周年を記念してカリーヴルスト博物館(currywurstmuseum.com(英語))が開館したほど、根強い人気のメニューである。

カリーヴルスト・ソーセージ

ジュージューと音を立てる
鉄板の上のソーセージ

肉屋のショーケースのソーセージ

肉屋のショーケースに陳列された
多種類のソーセージ

インビス

街中のインビス(独語:軽食屋)で
気軽に食べられるドイツの国民食

2017年6月13日

[Traditional Food Mania] どて焼き

Traditional Food Mania

グローバル化が進む現代だからこそ、根強く愛され続けているのは地元の郷土料理。
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産地:大阪府

どて焼き

牛スジ肉を串にさす点が
大阪のどて焼きの特徴 ¥120/2本

どて焼き

産地:
大阪府
材料:
牛すじ肉、合わせ味噌、砂糖、みりん、出汁、青ネギ、七味唐辛子、お好みで練りからし
投稿:
大阪支店営業部員

どて焼きは、牛のスジ肉を味噌やみりんで時間をかけて煮込んだもの。鉄鍋の内回りに土手状に味噌を盛り、その中央でまず具材を焼き、熱により溶け出した味噌で"焼き煮込んで"いくことからどて焼きと呼ばれるようになった。発祥は1920年前後の大阪と言われているが、特定できる店などはない。なお、大正後期から昭和初期の大阪を舞台とした無党派の代表作家、織田作之助の『夫婦善哉(めおとぜんざい)』では、多くの食べ物が登場する中で「夜店の二銭のドテ焼」とどて焼きも取り上げられている場面があることから、屋台発祥の料理と推察される。

どて焼きの作り方は、まず牛のすじ肉を下茹でし、アクと過剰な油脂分を抜く。下茹での済んだすじ肉を適当な大きさにカットしたあと串に刺していき、白味噌を主体とした合わせ味噌、砂糖やみりん、出汁を浅い鉄鍋で炒め焼きするようにしてから煮詰めていく。刻んだ青ネギと七味唐辛子をかけて供され、練りからしを添えることもある。付け合わせとして蒟蒻を一緒に煮込むこともある。

東海地方に「どて煮」という類似した郷土料理があるが、大阪から戦後伝わったと考えられている。しかしどて煮はいろいろなモツを使うという点と、赤みそ仕立てであることから味付けの点でどて焼きとは異なる。また大阪のどて焼きは素材が牛スジであるため、煮込むだけではなかなか柔らかくならないことから、焼く調理法が取られたと考えられている。 どて焼きは串カツを提供する飲み屋のメニューの一つとして並んでいる場面が多く、地元客が気軽に立ち寄り、ビールやハイボール、日本酒を片手に楽しむ、お酒のあてにぴったりの大阪を代表する名物料理である。

どて焼きと串カツ

串カツとどて焼きは
大阪の飲み屋では定番メニュー

織田作之助の代表作『夫婦善哉』ではどて焼きの他、大阪の数々の「うまいもん」が登場

新世界

食い倒れの街 大阪。新世界では
現代も飲み屋がひしめき合う

2017年5月 9日

[Traditional Food Mania] ダンパー

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産地:オーストラリア

ダンパー

開拓時代からの伝統的なパンがダンパー
AU$4.50≒\390

ダンパー

産地:
オーストラリア
材料:
小麦粉、水または牛乳、食塩、重曹
投稿:
オーストラリア駐在員

ダンパーは、オーストラリア開拓時代に身の回りの品を携帯して歩く放浪者、スワッグマン(必需品を毛布に包んで担ぎ農場を渡り歩く労働者)、 牧童、旅人などが移動中にキャンプファイヤーの熱で焼いた伝統的な小麦粉のパンである。クイックブレッドの一種で、アイルランドからの移民によって持ち込まれたと言われている。 ダンパーはアイルランドでは「ソーダブレッド」と呼ばれており、重曹(炭酸水素ナトリウム)が伝来した1840年頃に誕生したとされている。 通常パンを作るときに使用されるイーストの代わりに重曹が利用されており、発酵不要であるので短時間で出来上がる。伝統的に生地に十字の切れ目が入れられるが、 これは悪魔を除けるためや妖精を追い出すためという説があるが、実際はパンがよく膨らむように空気を循環させるためであると考えられている。 またスライスする際の目安としても役に立っている。アイルランドの朝食では、紅茶とポークソーセージとの組み合わせでよく食べられている。

オーストラリアでの伝統的な焼成方法は、まずキャンプファイヤーの熱い灰を平らにし、そこに生地を置く。10分ほど後に今度は灰で全体を覆い、 そのまま20~30分静置すると焼きあがりである。ダンパーは日干しにした肉や、ゴールデンシロップ(サトウキビ等からの糖蜜)と一緒に食べることが一般的であった。 現在もキャンパーには人気の高いメニューであり、ニュージーランドでもキャンピングの食事として広まっているという。 パン屋やスーパーでも「ダンパー」の名で売られているが家庭ではミックス粉が重宝されており、手軽に作ることができる。鉄板で焼成することが一般的で、 オーブンと異なりキャンプファイヤーでの焦げ目の付き方と似通った具合となる。

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紅茶といただくアイルランド流

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牛乳を混ぜるだけの
お手軽ミックス粉

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メルボルンには数点、
アイルランド食材専門店がある

2017年4月11日

[Traditional Food Mania] ヒルダ

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グローバル化が進む現代だからこそ、根強く愛され続けているのは地元の郷土料理。
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産地:スペイン バスク地方

ヒルダ

オリーブの実を頭に見立てたピンチョス
「ヒルダ」1.4ユーロ

ヒルダ

産地:
スペイン バスク地方
材料:
オリーブの実、アンチョビ、酢漬け青唐辛子
投稿:
東京食品部員

星付きレストランの密集度から世界一の美食の町として知られるスペイン・バスク地方の都市、サンセバスチャン。 庶民的な立ち飲みスタイルのバルも多く、バスク語で「ポテオ」と呼ばれるはしご酒の楽しみに事欠かない町である。 お酒を一杯飲み、おつまみを楽しんでは河岸を換え、奢り奢られおしゃべりに熱中するというスタイルは、 地元の人にとっては大事なコミュニケーションの場である。バスク人は高潔で誇り高く、食い逃げなど考えられないので会計は自己申告の後払いである。 このポテオに於いて、おつまみとして発展したのがピンチョス(「串刺し」を意味する)である。

ピンチョスの発祥は、1942年創業のバルであると言われている。サンセバスチャンでワイン酒屋を営んでいたバジェス氏が、 店先で一杯引っ掛けていくお客さんの為に簡単な突き出しを小皿で振る舞うようになった。その時頻繁に登場したものがオリーブの実、 アンチョビ、酢漬けの青唐辛子。バジェス氏はこれをまとめて楊枝に刺して食べやすくした。オリーブの実を頭に見立てると女性の曲線美を表すことに気付き、 1946年当時話題を集めたドイツ映画の主人公で悪女を演じたセクシー女優リタ・ヘイワ―スの役名をとって「ヒルダ」と名付けた。

やがてヒルダを定番にピンチョスの文化はバスク地方のバルに定着し、1980年以降は種類にも多様性が生まれ、 土台にパンの輪切りを敷いた上に串を刺すようになった。1990年代以降はバーカウンターを舞台に見立てた陳列方法で提供するようになり、 芸術的な娯楽の一つにまで昇格した。近年ではナイフとフォークで食べる"ミニチュア料理"と評される手の込んだものも登場し、 ピンチョスは今なお進化し続けている。

リタ・ヘイワース

「ヒルダ」のモデルとなった女優
リタ・ヘイワース

進化系ピンチョス

進化系ピンチョス:白カビ山羊チーズ
生ハム、ドライトマト、チャツネ

スペイン・バル

一杯+ピンチョス で次の店へ

2017年3月 7日

[Traditional Food Mania] からし蓮根

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産地:熊本県

からし蓮根

熊本では日常的に食べられている

からし蓮根

産地:
熊本県
材料:
蓮根、味噌、からし、小麦粉、うこん粉、菜種油
投稿:
九州営業所社員

からし蓮根は、熊本の一般家庭でも作られている江戸時代から続く郷土料理である。誕生は今から400年近く前の寛永九年。細川忠利公(初代肥後藩主)は生来病弱であったため、 これを心配した玄宅和尚(豊前国耶馬渓羅漢寺)が忠利公を見舞った際、増血剤として効力のある蓮根を食べるよう勧めた。そこで当時、藩の賄方をしていた森平五郎が呼ばれ、 蓮根を使った健康食を造るよう命ぜられた。蓮根は、熊本城の外堀に加藤清正が非常食として栽培していたものがあった。平五郎はその蓮根を用い、麦味噌の中に和からし粉を混ぜたものを穴に詰め、 それに麦粉・肥後の空豆粉・卵の黄身を混ぜ合わせた衣をつけ、菜種油で揚げた。これを忠利公へ差し出すとたいそう気に入り、このからし蓮根を常食するようになった。蓮根を輪切りにした断面が、 細川家の家紋(九曜紋)と似ていたことから門外不出の料理とされていたと言われており、それは明治維新まで続いたとされる。その後、からし蓮根は庶民にも広く知られることとなり平五郎の子孫による専門店も誕生し、 肥後藩の一子相伝としてその製法は今なお代々受け継がれている。

一般的な製法はまず蓮根をたわしで良く洗い、15分ほど茹で、陰干しをして水気を取る。次にからし味噌を蓮根の穴に隙間なく詰め込む。山盛り型に置いたからし味噌に、 蓮根の断面を上から数回押し付けると詰めやすい。これを5時間以上置いた後、小麦粉・うこん粉・水を混ぜ合わせて作った衣をたっぷり満遍なくつけて、中温の菜種油で揚げる。 衣のうこん粉との相乗効果で出来上がりは黄色く発色した状態となる。

食べ方は、5~8mmの輪切りにしてそのまま食べる。醤油をつけて食べることも好まれ、マヨネーズをつけて辛みを和らげたり、逆にレンジで温めて辛さが増したところを食べたりと、 珍味栄養食として広く親しまれている。

からし蓮根

茹でた蓮根の穴に
からし味噌を詰める

からし蓮根

揚げた直後のからし蓮根外観

からし蓮根

熊本城の外堀で
蓮根栽培が行われていた

2017年2月 7日

[Traditional Food Mania] プルドポーク サンドウィッチ

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産地:アメリカ南部

プルドポーク サンドウィッチ

ダイナーでのプルドポークサンドウィッチ $17.5

プルドポーク サンドウィッチ

産地:
アメリカ南部
材料:
豚肉、バーベキューソース、ドライ・ラブ、ハンバーガーバンズ、好みでオニオンフライ、コールスローなど
投稿:
ニューヨーク駐在員
プルドポーク

ホロホロと崩れる柔らかい豚肉

プルドポークとは、南部スタイルバーベキューの代表的なメニューのひとつで、豚の腕肉や肩肉の塊をBBQグリル、スモーカー、オーブン等を用い低温でゆっくり5時間以上かけて蒸し焼きにし、 それをほぐしたもののこと。プル(Pull)とは「引き裂く」や「むしる」の意味である。ハンバーガーバンズに好みの副菜とともに挟んで食べられることが多い。

アメリカの南東部の州には、独特で伝統的な南部料理(サザンフード)が数ある。南北戦争(1861~1865年)前のアメリカには、アフリカからたくさんの黒人が連れて来られた。 彼らは農産地帯である南部で米やとうもろこしを栽培した。さらにアフリカ原産のピーナッツや豆類、オクラやスイカなどを母国からもたらした。川や湾で捕れるザリガニやナマズも大事な食糧で、 このように自給自足の生活から生まれた家庭料理が南部料理として定着していった。また、豚は飼育が牛より安易で安価なことから南部でよく食されてきた。そしてベーコンやソーセージだけではなく、 プルドポークやスペアリブが南部料理として根付いていった。

プルドポークtfm274_3

アメリカでは蒸し焼きにできる
蓋付きBBQグリルが主流

プルドポークの作り方は、まず生肉の塊にドライ・ラブと呼ばれるミックススパイス(愛好者はシークレットレシピを持つ)を擦り込み、下味をつける。 この手間で、グリルした肉の表面がカラメル化して焼き目ができ、後から塗るソースの乗りがぐんとよくなる。長時間じっくり調理することで肉汁もしっかり肉に閉じ込められ、ジューシーに仕上がる。 やがて肉の塊がホロホロと崩れるほどになったところで細かく割き、バーベキューソースを絡めれば出来上がる。作るのに時間がかかるものの、調理法はいたって簡単である。

現在、南部料理はアメリカ中で食べることができるようになっている。プルドポークはレストランの典型的なプレートとして、チリビーンズやテキサストーストと並んで定着している。

2017年1月 9日

[Traditional Food Mania] ポッポ焼き

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グローバル化が進む現代だからこそ、根強く愛され続けているのは地元の郷土料理。
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産地:新潟県

ポッポ焼き

阿賀北以北では「蒸気パン」とも呼ばれる

ポッポ焼き

産地:
新潟県
材料:
薄力粉、黒砂糖、炭酸、ミョウバン
投稿:
新潟営業所 食品部員

ポッポ焼きとは、新潟県下越地方で見られる茶褐色で細長く、やや扁平な形状をしているパンのような素朴な焼き菓子。 有力な発祥地とされる新発田市をはじめ、新潟市や村上市などの下越地方を中心に主に祭りや縁日・朝市などの屋台で売られている。 これらの地域においては人気が高くポッポ焼きは屋台では定番のメニューとなっている。3本当り100円程度で、9本、15本、30本単位で売られている場合が多い。 発祥は明治終期の頃、城下町であった新発田市で町人の焼きねり菓子として考案されたと言われている。1965年頃からポッポ焼きと呼ばれることが増え始め、 1970年頃にはポッポ焼きが主流の呼び方になっていた。小さい子供がアツアツのポッポ焼きを買って食べるのがこの頃には定着していた。

名前の由来には諸説ある。焼き器の蒸気口に笛を付け、ポーポーとなる音で客寄せをしたことからという説、 蒸気が上がる様子が蒸気機関車(ポッポ)に似ていることからという説、焼き上がりが「蒲の穂」に似ていることから「穂っぽい焼き」が訛ってという説、 沖縄の駄菓子である「ぽーぽー(黒砂糖は入っていない)」が新潟に伝わったものだとする説などがそうである。

作り方はシンプルである。すべての材料と水を加えて混ぜ、粉っぽさがなくなりトロッとしたら2cmほどの溝になっている型が並ぶ銅板に流し込む。 生地は専用焼き器で焼き上げられ、温かい状態で販売される。もちもちとした食感と黒砂糖の素朴な風味を味わえる。焼き器から蒸気が出るため、 蒸し菓子と誤解される場合もあるが蒸気は焼き器本体を炉熱から守るラジエータから発生したものであり、蒸気で生地を蒸し焼きにしているわけではない。 近年では新潟県下共通の味となりつつあり、B級グルメブームで広く知れ渡るようになったことから新たに専門店も出現している。

ポッポ焼きtfm273_2

ポッポ焼き専門店も出現

ポッポ焼きtfm273_3

蒸し器の冷却のための蒸気であり
蒸し菓子というわけではない

ポッポ焼きtfm273_4

城下町新発田市が発祥とされている

2016年12月13日
野澤組のコンセプト 酪農支援 通販
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